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LMO判定のための赤色蛍光タンパク質遺伝子検知法の確立
近年、LMO(遺伝子組み換え生物)が海外で作出され、カルタヘナ法で未承認の観賞魚が市販されている。LMOを適確に判定するための端緒として、赤色蛍光タンパク質遺伝子の検知法を一つのモデルケースとして、LMO判定のための基礎技術を確立した。
担当者名 独立行政法人水産総合研究センター中央水産研究所 水産遺伝子解析センター  連絡先 Tel.045-788-7641
推進会議名 中央ブロック 専門 生態系 研究対象 他の淡水魚 分類 研究
「研究戦略」別表該当項目 1(3)水産生物の生育環境の管理・保全技術の開発
[背景・ねらい]
 近年、ニジマス、コイ、メダカ等のLMO(Living Modified Organism;遺伝子組換え生物)が国外で作出され、カルタヘナ法で未承認の観賞魚が市場に出回る事例が報告されている。特に蛍光タンパク質遺伝子を導入した自然界に存在しないメダカやゼブラフィッシュが日本に輸入され、ペットショップで販売される事例が報告されている。これら組換え体魚の生物多様性への影響は未知であることから、もし日本の河川に放流されれば大きな問題となる。このような状況に適確に対応するためには、今後国内への持込が懸念される新規LMOの検査体制をあらかじめ構築する必要がある。しかしながら、現状では対応省庁である農林水産省および環境省において、より適確な検査体制の整備が求められ、LMOを適確に判定するための情報収集や検知技術の高度化が必要となる状況である。本研究では、その糸口として赤色蛍光タンパク質遺伝子の検知法確立を一つのモデルケースとして、LMO判定のための基礎技術の開発推進に寄与することを目的とした。
[成果の内容・特徴]
 赤色蛍光タンパク質遺伝子4種(DsRed1、DsRed2、DsRed-Monomer、DsRed-Express)については、塩基配列に相同性があったので、それらを一括して検知するプライマーを設計した。AsRed2、HcRed1については、他の遺伝子との相同性がなかったので、個々に検出するプライマーを設計した。陽性対照区として業者から販売されている各蛍光タンパク質遺伝子ベクターを購入し、0.1pg/μlに希釈して使用した。陽性対照区でのPCR増幅の確認と、陰性対照区での非増幅の確認を行うことにより、赤色蛍光タンパク質遺伝子の検知法が確立された。
[成果の活用面・留意点]
 LMOとしての赤色蛍光タンパク質遺伝子の検知が可能となる。
[その他]
研究課題名:未承認LMO判定のための赤色蛍光タンパク質遺伝子検知法の確立

研究期間:平成19年度

予算区分:シーズ研究

研究担当者:大原一郎、尾島信彦、小林敬典、岡崎登志夫

発表論文等:無し
[具体的データ]




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