水産研究成果情報検索結果




そりネットでカレイ未成魚の分布量を正確に計測する
 漁業では得られない未成魚期の資源量指数は資源動向を判断するのに重要な資料となるので,調査時には定量的な採集が求められる。そりネットの採集効率は主にソリネットに装着されているグランドロープの駆集率の違いによるもので,駆集率は曳網速度により変化するばかりでなく,同じ曳網速度でも小型個体ほど網の下に取り残されることから、魚体サイズによっても異なることが明らかになった。
担当者名 北海道立中央水産試験場 資源管理部 資源管理科 連絡先 Tel.0135-23-7451
推進会議名 北海道ブロック 専門 資源評価 研究対象 かれい 分類 研究
「研究戦略」別表該当項目 1(1)水産資源の持続的利用のための管理技術の開発
[背景・ねらい]
 カレイ類では新規加入量を早期把握することで,その後の資源豊度を予測することができる(図1)。

 本研究では,そりネットを用いた定量的な採集方法の確立を目指して,現在使用しているそりネット(桁幅2.0m ×高さ1 m,(図2))の最適な曳網条件を調べるために,異なる速度での比較試験と水中ビデオカメラによる入網行動の観察を行った。
[成果の内容・特徴]
(1)水中ビデオカメラによる観察(図3)から,そりネットの採集効率はグランドロープによるカレイの駆集が大きな要因と考えられ,曳網速度は3ノットよりも2ノットの方が駆集され入網する割合が高くなる傾向が見られた。

(2)異なる曳網速度(3ノットと2ノット)により採集されたスナガレイ,ソウハチ,マガレイのCPUEを比較すると,2ノットの方がどのカレイでも高い値となり,遅い曳網速度の方が採集能力は高いことがわかった(図4)。図4に示したソウハチの2000 年級群の例では,3ノットと2ノットでのCPUEは2倍以上の差が生じることがわかる。

(3)目視観察から,曳網速度が2ノットのときの駆集率は0.71と算出されたが,駆集率は魚体サイズにより異なり,小さいカレイほど駆集される割合が低くなった(表1)。
[成果の活用面・留意点]
(1)カレイ類未成魚の資源調査では,正確な分布密度を把握するためには曳網条件を一定にすることが重要なことがわかり,現在では曳網速度を2ノットに固定して調査を遂行している。

(2)サイズごとの駆集率(採集効率)が明らかとなれば,分布密度を正確に推定することができる。
[その他]
研究課題名:漁業生物の資源・生態調査研究

研究期間:平成元年度〜

予算区分: 道単事業

研究担当者:板谷和彦

発表論文等:最新成果集VOL.6,中央水産試験場事業報告書,平成15年度水産海洋学会 大会講演要旨集,北水試だより

[具体的データ]




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