水産研究成果情報検索結果




漂流GPSブイでスケトウダラ産卵場付近の海流を調べる
GPSで位置を追跡できる漂流ブイを用いて、冬季の桧山沖のスケトウダラ産卵場付近の海流を調べた。ブイ9機中5機が奥尻海峡を通って北上したが、12月と2月に投入した2機は桧山海域を南下、津軽海峡を通過し太平洋へ流出した。
担当者名 北海道立中央水産試験場 海洋環境部 海洋環境科 連絡先 Tel.0135-23-8705
推進会議名 北海道ブロック 専門 漁場環境 研究対象 海流 分類 研究
「研究戦略」別表該当項目 1(1)水産資源の変動機構の解明と予測手法の開発
[背景・ねらい]
スケトウダラ北部日本海系群の主な産卵場は桧山沿岸、岩内湾、石狩湾にあり、産卵後の受精卵は浮遊性で産卵水深(200〜400m)から浮上し、ふ化するまでの数週間〜1ヶ月程度、表層域を流されると考えられている。これまで、日本海北部からオホーツク海に至る海域で、スケトウダラの仔稚魚の分布が確認されているものの、海洋表層の流れについてのデータは不十分で、産卵場からの移動・分散過程や採集された仔稚魚の起源は明らかになっていない。そこで、産卵場付近の海洋表層の流れを実測し、受動的に流される卵稚仔の移動・分散過程ならびにそれらの経年変動を評価するために、漂流GPSブイを用いて産卵期の産卵場を中心に流況調査を行った。
[成果の内容・特徴]
・冬期間に桧山沖に投入されたブイ9機中5機が奥尻海峡を通って北上した。1月に投入した2機(#4,#5ブイ)は、1ヶ月後には留萌西方沖まで、投入2ヶ月後には稚内西方抜海沿岸に達した。このブイの移動は、スケトウダラ稚仔魚の育成場が北部日本海にあるとするこれまでの知見と時空間規模で一致していた。

・12月に投入した1機(#3ブイ)と2月に投入した2機中の1機(#6ブイ)は、檜山海域を南下、津軽海峡を通過し太平洋へ流出した。(図1)
[成果の活用面・留意点]
・北海道西岸日本海におけるスケトウダラ仔稚魚の移動分散過程の評価に活用できる。
[その他]
研究課題名:平成16年度資源動向要因分析調査 −漂流ブイ調査−(水産総合研究センターからの委託)

研究期間:平成16年度

予算区分:国費委託

研究担当者:中央水産試験場 海洋環境部 中多 章文 ・ 澤田 真由美 ・ 田中 伊織

発表論文等:水産試験研究最新成果集(海・川・魚を科学する)Vol.6 北海道立水産試験場・水産ふ化場 2006/3  

漂流ブイによる冬季北海道日本海沿岸域の流動観測: 中多章文 ・ 澤田真由美 ・ 田中伊織 2006年度日本海洋学会春季大会講演要旨 2006/3

[具体的データ]











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