水産研究成果情報検索結果




稚内周辺で漁獲されるクロガシラガレイの年齢査定方法
北海道の積丹半島以北の日本海からオホーツク海にかけて分布する外海系群と呼称されるクロガシラガレイについて,耳石縁辺部の透明帯と不透明帯の出現頻度から,輪紋数が年齢形質として有効性であることがわかった。GSIの変化から稚内周辺での主産卵期は4〜5月頃と推定され年齢の起算日は6月1日と決定した。今後漁獲物年齢組成データを蓄積することで,資源状態の評価に必要な資源解析が期待できる。
担当者名 北海道立稚内水産試験場 資源管理部 資源管理科 連絡先 Tel.0162-32-7177
推進会議名 北海道ブロック 専門 資源評価 研究対象 かれい 分類 調査
「研究戦略」別表該当項目 1(2)水産資源の評価・管理手法の高度化
[背景・ねらい]
・北海道の積丹半島以北の日本海からオホーツク海にかけて分布する外海系群と呼称されるクロガシラガレイについては,耳石の年齢形質としての有効性が明らかではないため検討した。

・年齢査定をするにあたって,年齢の起算日(誕生日)を設定する必要があるため,産卵期の推定結果に基づいて誕生日を決定した。


[成果の内容・特徴]
・2000年4月から2001年5月まで(1〜3月を除く)月 1回程度,商業漁獲物標本採集を稚内(一部,天塩)で行い,得られた標本から雌雄別に平均生殖腺重量指数(GSI)を求めるとともに,耳石(有眼側)の縁辺部に透明帯と不透明帯が現れる時期をそれぞれ追跡した。

・雌の平均GSIの変化(図3)から,稚内周辺ではクロガシラの主産卵期は4〜5月頃と推定された。この結果から誕生日は,産卵が概ね終了したと考えて良い6月1日とすることとした。

・耳石縁辺部への透明帯出現率(図4)から,透明帯は10− 4月頃,不透明帯は 5− 9月頃,それぞれ年に 1本ずつ形成されると考えられ,透明帯もしくは不透明帯の輪紋数を数えることで年齢査定が可能と考えられた。

・2000年10月に漁獲された全長範囲が250〜360mm台の雄と260〜390mm台の雌の耳石を用いてクロガシラガレイの年齢査定をした結果,年齢は雌雄共に3歳から8歳までであり,かれい類に一般的にみられる特徴である,同じ年齢では雄に比べて雌が大きい傾向がみられた。


[成果の活用面・留意点]
・この海域における年齢査定が可能になり,毎年の漁獲物年齢組成が求められるようになった。

・データを蓄積することで,資源状態の評価に必要な資源解析が期待できる。
[その他]
研究課題名:漁業生物の資源・生態調査研究

研究期間:平成元年度〜

予算区分:道単

研究課題名:多元的資源管理型漁業推進事業(日本海北部海域)

研究機関:平成15年度〜16年度

予算区分:国費補助

研究担当者:北海道立稚内水産試験場 資源管理部 田中伸幸(現網走水産試験場)

発表論文等:最新成果集VOL.5
[具体的データ]




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