水産研究成果情報検索結果




ニシンが産卵基質として利用している海草スガモの生態
北海道日本海沿岸において、ニシンの産卵基質として利用されている海草スガモの造成技術開発に際しての足がかりとなる基礎的な生態について明らかにした。その結果、スガモの周年にわたる成長特性および成熟時期といった生活年周期が明らかになり、本種造成技術開発に際しての有益な知見が得られた。
担当者名 北海道立中央水産試験場 資源増殖部 資源増殖科 連絡先 Tel.0135-23-8701
推進会議名 北海道ブロック 専門 増養殖技術 研究対象 あまも・すがも 分類 研究
「研究戦略」別表該当項目 6(2)人工魚礁漁場及び増養殖場の効果的造成と保全・改善・管理技術の開発
[背景・ねらい]
北海道日本海沿岸では、海草スガモがニシンの産卵基質として利用されていることが明らかとなり、造成対象として注目されている。しかし、当海域において本種の詳細な生態に関して明らかになっていない。そこで、本種の造成技術開発に際しての有益な知見である基礎的な生態について明らかにする。
[成果の内容・特徴]
(1)当海域において、スガモの生殖器官である生殖株は年1回、4〜7月に形成され、生殖株からの種子の放出は7月であることが明らかになった。

(2)栄養生殖は、12〜3月にかけての冬季に行われることが明らかになった。

(3)1株あたりの葉数は、周年、4〜5枚であることから、本種は比較的短い周期で葉の更新が行われていると考えられた。

(4)当海域において、本種の株長は春〜初夏にかけて伸長し最大となり、冬季に最小となるといった成長特性を示すことが明らかになった。

(5)本種の地下部(根部)以外の現存量は、周年、ほぼ一定であり、コンブおよびホンダワラ類などの大型海藻に比べて安定していることが明らかになった。


[成果の活用面・留意点]
今回、明らかになったスガモの生活年周期に関する知見は、本種の藻場造成技術開発に際して、適期、手法の検討などを進める上で有益な資料となる。
[その他]
研究課題名:日本海ニシン資源増大事業(産卵藻場造成技術開発試験)

研究期間:平成14年〜16年度

予算区分:単独

研究担当者:北海道立中央水産試験場 資源増殖部 津田藤典

発表論文等:最新成果集VOL.5 事業報告書
[具体的データ]

栄養株と生殖株の季節変化


最大株長と葉数の季節変化


部位別現存量の季節変化

※データの詳細については、北海道立水産試験場のホームページを参考にして下さい。http://www.fishexp.pref.hokkaido.jp/ 「広報誌・刊行物」→「水産試験研究最新成果集(VOL,5)」




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