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飼育水温によるヒラメ人工種苗の性比等への影響
  21〜60日齢の飼育水温を17℃、18℃、20℃としてヒラメを飼育した結果、20℃の試験区の1面で雄に偏り、高水温区ほど無眼側体色の正常な個体の割合が低くなった。脊椎骨癒合に対する飼育水温の影響は明確でなかった。
担当者名 福島県水産種苗研究所 主任研究員  連絡先 Tel.0240-32-5311
推進会議名 東北ブロック 専門 飼育環境 研究対象 ひらめ 分類 研究
「研究戦略」別表該当項目 2(2)適正飼育環境の解明と好適生産環境の制御技術の開発
[背景・ねらい]
ヒラメは着底終了から1か月間の飼育水温の影響で性転換(遺伝的な雌が機能的な雄になる)することが報告されている。また、無眼側体色異常(目のない裏側の白い面に黒化した部位が現れる)、脊椎骨癒合に対しても飼育水温の影響があると報告されている。水温別の飼育試験により、その影響を調査する。


[成果の内容・特徴]
人工魚雌と天然魚雄から得たヒラメを1t水槽6面(3試験区×2面)で133日齢まで飼育して試験に供した。試験条件は21〜60日齢の飼育水温を16℃、18℃、20℃と設定し(調温した期間の飼育水温は平均値で約17℃、18℃、20℃となった。)、その他の期間は6面とも無調温海水で飼育した。

・全長は試験区間で統計的な有意差がみられなかった(p>0.05)。

・性比は飼育水温が20℃の試験区1面で統計的な有意差(p<0.05)が生じ、雄に偏っていた。

・無眼側体色異常は試験区の水温が低いほど正常な個体の割合が高くなった。

・脊椎骨癒合は試験区間で統計的な有意差がみられなかった(p>0.05)。

以上の結果から、仔稚魚期の飼育水温はヒラメ種苗に影響を与え、特に無眼側体色異常防除の点からその間の水温は17℃程度に低くすることが望ましい。


[成果の活用面・留意点]
ヒラメ放流種苗を生産している機関における適正種苗の生産に資する。
[その他]
研究課題名:温排水利用開発研究事業(県単事業)

研究期間:平成12〜18年度

予算区分:県単事業

研究担当者:渡邉 昌人

[具体的データ]




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